金融大手の覇権、JPモルガンチェーンに200行以上の銀行が加盟

JPモルガンが手掛けるブロックチェーンネットワーク「Interbank Information Network(IIN)」に200行以上が参加していることが明らかになった。

ロックチェーン分野への投資に関して、米大手金融機関JPモルガンに並ぶ組織は世界的にもあまりないだろう。

UBSが175行の銀行関係者を対象に行った調査によると、JPモルガンは2018年にテクノロジー投資へ108億ドルを注いでおり、今年度はその額を114億ドルまで増加させるようだ。

これに比べて、小規模の銀行の技術投資はおよそ1000万ドル程度だという。

そんな金融業界における技術革新のリーダーシップを取るJPモルガンによって提供された「IIN」に220行が参加することが明らかになった

寄らば大樹の陰、200行以上の銀行がパートナーへ

国境を越えた支払いにおける摩擦を最小限に抑えることで、「より少ないステップで、より速く受取人に(お金が)届くことを可能にする」という、JPモルガンによって手掛けられたブロックチェーンネットワーク、IIN。

JPモルガンが水面下で密かに開発を進めていたイーサリアムブロックチェーンを基となるプライベートブロックチェーン「Quorum (クオラム)」をベースに提供されるという。

銀行パートナーには、カナダのロイヤルバンク、インドのICICI銀行、そして日本のメガバンクである三菱東京UFJ銀行やみずほ銀行も含まれる。

出典:Largest Number of Banks to Join J.P. Morgan Interbank Information Network

今回の発表に関して、IINのブロックチェーン技術リードを務めるサレッシュ・シェティー氏は、次のように述べた。

「コルレス銀行は、歴史的に一方向の銀行間通信を行っていたが、私たちは相互作用の方法を改変した。支払詳細に確認フラグが立てられている場合に、様々なネットワーク参加者は同時に情報を要求&共有可能だ。」

クリプト新興企業 Vs.従来の金融機関

ブロックチェーン技術が従来の金融業界へ「disruption (混乱をもたらす)」という謳い文句が当業界の初期からあることからも、「誰が市場ショアを支配するようになるか」という議論は絶えない。

例えば、JPモルガンが発行した大手法人向けステーブルコインである「JPMコイン」と同分野で争うことが予想されるエンタープライズ製品を提供するサンフランシスコ拠点のスタートアップRipple社の代表取締役は以前以下のよう述べている。

「モルガンスタンレーの人からのインタビューに応じたことがあるのだが、その時に”モルガンスタンレーはJPMコインを使用する予定か?”と聞いてみた。そうしたら、”おそらくない”と答えた。シティバンクはJPMコインを使用するか? BBVAはどうか? PNC?答えはノーだ。」

☞リップル社代表取締役、JPMコインは「理解できない」

現時点でJPモルガンのプライベートブロックチェーンの影響力がどれ程のものかを判断するのは時期尚早だろう。

もちろん銀行主体のブロックチェーンへ競合するサービスの将来性に悲観的な意見もあるが、JPMコインのような存在の対となる分散型の仮想通貨の存在意義も強調されるかもしれない。
 
 


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